true tears Blu-ray BOX

http://www.truetears.jp/top.html


近所に100円で借りられるレンタルショップがあって、そこでたまーにアニメのチェックとかもするんですが(ほぼ美少女系だけどね…)、そのなかでも当時かなりの僕的ヒットだったのがこの「true tears」(以下tt)なのでした。


基本的に僕は、あらかじめ用意された伏線が丁寧に回収されていくような計算ずくの話が好きなんだけど、そういった作品はキャラクターが脚本に殺されてしまう傾向があるんですね。「バクマン」で描かれる計算型クリエイターの苦悩ってやつです。極端に言えば、良い舞台設定とキャラクターだけ用意して、あとは勝手にキャラクターが動き出して即興的に面白い話が出来てしまうのが天才クリエイター。それを真似できない多くの凡人達は色々と試行錯誤して話を作っていくわけですが、プロットが練られていけばいくほどに、作品は枠にはまってどこかで見たような構造になってゆき、キャラクターたちも単なるコマに成り下がってしまう。ま、もちろんそう見えないように計算するのがウデの見せ所なんでしょうけどね。


で、閑話休題。ttというアニメ良いところは、設定だけ見ると典型的な三角関係ものなのに、そういうカッチリした話の枠組みがあまり匂わない。キャラクターがとても生きて動いて見える。なんでもこのアニメの脚本は三人の脚本家がリレー形式で話を繋いで作っていったそうで、書いてる本人達も話の行く末が当然のように読めず、またそれぞれの脚本家によるキャラクターの解釈の違いが、結果的にキャラクターたちの人間的な揺れ幅を表現しているのではないか、とはどこかで読んだ評論のパクリなんですけどねw




つーか、注文受付終わってからこういう持ち上げ記事書くって、なんか邪推されそうですね。ワザとじゃないんだ、本当は昨年末に書きたかったんだ。そういや同時期に出た「sola」も面白かった。久弥さん脚本だし。こっちもBlu-ray化しないかな。