機神咆哮デモンベイン(PS2)

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言わずと知れたデモンベインのコンシューマ版。これ、きちんと予約して二丁拳銃のキーホルダーも貰ったし、同梱のOVAも買ってすぐに見ていたのだけれど、ゲーム本編はずーっと放置しておりました。いや、だってさぁ、僕は美味しいところだけリプレイしたかったのに、このスキップの遅さはもうスキップでもなんでもないよ! 最初本気でオートモードかと思っただろ! でまぁ、開始30分ぐらいで打ち切って長いこと積みっぱなしだったんだけれど、去年XPに移行して環境を整えるために色々と作業してる間に、平行してプレイしてみました。


うん、システムがこれだけドンクサくても総合的にはPC版より上です。っていうか、ちょっとPS2版ナメてましたね。強化された演出がカッコ良すぎ。特に、デモで見たときは「ふーん」って感じだった挿入歌の『Evil Shine』が、戦闘シーンのクライマックスで使われると痺れるぐらい盛り上がるんですわ。燃える、燃えるぞぅ!


それと、やっぱり僕はこの鋼屋ジンさんのテキストって好みですね。まぁ、おそらく綺麗なテキストとは言えないんでしょうけど、僕にとってテキストの魅力ってのは、「言い回しのかっこよさ」とか、「口に出したときの語感」とか、「言葉の持つ情報量(たとえば伏線や暗喩仕立てになった表現が多いとか)」なのです。ストーリーを純粋にテキストに置き換えるだけなら、簡潔で綺麗であることが第一なのでしょうが、僕は“テキスト自体”にある種の詩的魅力が欲しいというか、ぶっちゃけ少し迂遠な表現が好きなんです(開き直った!)。まぁ、その辺は評価が極端に分かれちゃう点でしょうけれど。


もちろん表現豊かな上に簡潔で綺麗なテキストだってあります(たとえば秋山瑞人さんが絶賛されたりする理由ですね)。でも、そういうのは経験積めばきっと洗練されていくんじゃないでしょうか。とりあえず、「汝、魔を断つ剣となれ」は名コピーですよね(あ、でもこれは広報の仕事なのか?)。そういやニトロは良いコピーが多いです。「我はこの一刀に賭ける修羅」とか「それは、世界を侵す恋」とか、こういう短いセンテンスに、色々な意味とか込められている(或いは感じ取れる)のが僕にとって良いテキストってやつなのです。だって、なんか芸術っぽいじゃん?(笑)


閑話休題
で、PC作業しながら基本スキップで美味しいところだけ読むつもりだったんですけど、スキップ中のテキストをつい読んじゃう、というか、スキップのスピードが馬鹿みたいに遅いから読めちゃうんですよ、これが。それで「あ、今の表現カッコイイ」とか思うたびにスキップ解除してログモードでその周辺を読み直すわけです。これが地の文ならまだ良いんですけど、「お、今の台詞ちゃんと聞きてぇ」とかなると少々困ったことになります(ちなみに豪華声優で今回フルボイス化されてそういった台詞が目白押しです)。だってログモードで音声再生できないんだもん! 仕方がないから一番新しい記録をロードするわけですが、クイックセーブもクイックロードもないからセーブ・ロードに凄く時間がかかるんです(システム激重です)。だからついセーブをサボりがちになって、


遥か以前のセーブポイントに逆戻り → 亀スキップ → 油断してまた音声聞き逃す


……って、このゲームはクラインの壺か! 
ああ、なんか「テキストを読んでもらいたいので、ウチのゲームはスキップ機能付けません」みたいなこと言い切りやがったリビドーの次ぐらいに許しがたいシステムですよ(※注 最近のリビドーは知りません。とっくの昔に見捨てたから)。まぁ、リプレイ用としては最低なので、PC版プレイ済みの人は注意。でもこれからプレイする人なら完成度の高いPS2版がお勧め。


ちなみに以下は、(ファンはとっくに知ってると思うけど)ライター氏のサイトで書かれたデモベの続編というか外伝というか、何ていうんだこういうの。そうかネタか、ネタだよなうん。と言いつつ本編終了後に読むと、ネタだと判っていてもグッとくるものが。ペルデュラボーの件とかすげぇ好きで、今回アルルート終了後に読み直したらまたちょっと感動してしまいました(しかもこのPS2版のアルルートは、クライマックスに不意打ちのように『HOLY WORLD』が流れるんですよ。この演出がまた僕的にツボでシンクロ率400%っす。)。ああああ……これ、ネタ、なんですかぁ?(ドキドキ)


あ、あとひょっとしたら微妙に『機神飛翔』にネタが流用されてる可能性もあるので、その場合は少しネタバレになっちゃうのかも。っていうか、あの“二闘流”が持ってる銃ってどう見てもンニャむにゃ……。