CROSS†CHANNEL

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自分で書いといてなんだけど、「妥当性」って言葉として変ですか。>前回の日記
いや、他に言葉が思い浮かばなかったから思わず書いちゃったんだけど。しっかし語彙が貧困ですなー(汗)


えーとつまりですね、宮澄姉弟の例のイベントを最初に見たとき、僕は「エピソードとして少し弱いかな」と思ったわけです。失敗してるとまでは言わないけれど、あの程度で美里を異常者扱いするのは僕には不自然に感じまして。少なくとも「美里の歪さを表現するイベント」としては、あまり上手いエピソードとも言えないのではなかろうか、……と思ってたんですが。

それが後になって、「そういや『論語』に似たようなエピソードがあったなー」と気がついて、そこで初めて宮澄姉弟のエピソードに得心できたわけですよ。共感というより理詰めで納得したわけですね。で、なんかC†Cって全体的にそういう部分が多くないかい?と。

例えば僕はC†Cのレビューを書くとき、「ポストモダンってなんだっけ?」と辞書で調べる所から入って、最終的にわざわざ図書館まで行って動ポモ読んできたわけですが。その程度のにわか知識でも、知ってるのと知らないのとじゃ雲泥の差が出てきちゃうんですよ、このゲームって。僕なんかも、動ポモ読む前と後でC†Cの受け取り方が大きく変わっちゃいましたし。

ぶっちゃけ、C†Cって予備知識なしで理解するのは不可能なんじゃねーの? って思うわけです。予備知識を持たない人が、なんとか作品オンリーで内容を読み取ろうとしても、そりゃあ無理ってもんではなかろうかと。なんかこのゲームって、物凄く危うい作り方をしてるように見えるのです。

で、これだけネタを仕込んでおいて、「あなたなりの解釈が真のエンディング」みたいな事を(VFBのインタビューで)言われても、そりゃあ嘘だろう、って反発したくなる。その言い方はちょっとズルいと思う…。