こんねこ (ちょっとバレ)

こんねこ

こんねこ


真奈シナリオ、終盤でまたもや呪い発動。ひきまくり。アイキャッチのたびに余計な台詞ヒロインに喋らせたりとか、正直この辺のセンスにはついていけない。終いにゃ凍死する…。


こりゃ駄目だ、もう止めちゃおうと思ったんだけど、時間に余裕があったので菜子シナリオにいってみたら、これが案外良くて少し持ち直した。バカップル万歳! 保健室万歳! 純愛系ギリギリの羞恥プレイがツボですよ?


シナリオの纏め方もなかなか綺麗。たとえ過去の思い出が失われてしまったとしても、未来はこれからいくらでも創っていける。そういう前向きさが僕は好きだ。訪花シナリオのときは、(描かれ方が不味過ぎて)冷めた目でしか見れなかったけど、わりと真面目にテーマ立ててシナリオ描いていたらしい。ちょっと見直した。

というかこのゲーム、「日常」という名のダルい共通パートと、終盤の底の浅いファンタジーを取っ払えば、それだけで随分マシなゲームになった気もする。原画は凄く可愛いし、全体的に力はあると思うし。ようするに力の入れるところ間違ってるんだよな。スタンダードなエロゲを作ったつもりかもしれないけど、そのスタンダードは既に3〜4年ぐらい古いっつーか。新ブランド1作目でこんな骨董品をレストアしたみたいなゲーム作ってどうすんのかと。


僕にいわせりゃ、このゲームに見受けられるようなダルいだけの共通ルートは、自由度を重視していたはずの恋愛SLGが、物語性を重視したノベルゲームに移行する過程で生まれてしまった負の遺産だ。自由度が失われ、物語性すら全くない「日常」なんてものを面白く描けるライターは、残念ながら極一部のテキスト巧者だけだろう(だいたい物語なんてのは「非日常」だからこそ物語になるのだ)。にも関わらず、何故か純愛系のエロゲーは「日常」を描くことに拘る(たぶん理由なんてない。おそらくそれが昔からのスタンダードだからだ)。 そして山場がないからヌルいコメディに走ってユーザーから失笑を買う。そういう悪しき慣習こそ“リセット”するべきだと思う。



ところでタイトルの『こんねこ』には意味があるらしい。七海シナリオで判るそうだ。まぁ、ここまでやったらもう二人もクリアしてみるつもり。訪花のCGが最後一枚抜けてるし、たぶんコンプ後に何かあるんだろうし。