水月 〜迷心(まとめ)

水月~迷心~ (2800コレクション)

水月~迷心~ (2800コレクション)


ちょこちょこ進めてましたが、ようやく終了。おまけの『みずかべ』は、エロシーンが削られてしまうと見所が少ないです。改めて、もう少し起伏が欲しかったと思いました。ただでさえ花梨派にはキツイ内容だし、ちょっとダレた…。この辺の花梨の自立みたいなネタは、本編の和泉シナリオの時に描けてればベストだったかな。まぁ、今だから言える結果論なんですけど。


追加CGとシナリオ改編部分は、駄目な所は本当に駄目です。シナリオ改編は仕方のない部分もあるけれど、雪シナリオとか整合性すら無視してるのは擁護のしようがない。追加CGに至っては、見れるクオリティのCGは5枚に1枚くらいかなぁ。いっそのこと全部、☆さんの遺産(ラフ画)に彩色するだけで良かったような。パケ絵とかは最高。まぁ、声に興味ない人はPC版。声に興味ある人はコンシューマとPC両方って事で。


お勧めのクリア順だけど、一般には雪さんを最後にした方が良いという意見が圧倒的です(雪さんが一番人気だから)。それを最初に知ってもらった上で、当サイトとしてはPC版のときにも勧めた



 雪→花梨→和泉→双子(&鈴)→那波 



の順を強く推奨します。なぜかと言うとこの順番は、物語が非合理を排して理屈っぽくなっていく順番だから。つまり純然たるファンタジーが、次第にサイエンス・フィクションの側面を見せていく順番だからです。その意味で、現実的な収束を見せる和泉シナリオは、丁度ファンタジーとSFの境界線と言えるかもしれません。


とりあえず雪さんや花梨のシナリオは、難しいことを考えずにファンタジーとして受け入れて良いと思うんですよ。ただこれらのシナリオを頭に入れた上で、双子シナリオは意識的にSFとして読んで欲しいのです。というよりも、この双子シナリオがファンタジーにしか見えないようだと、那波シナリオ辺りは到底理解ができないでしょう。双子のシナリオで「魔女」とか「魔法」とかいかにもファンタジーな言葉が出てくるのは、ようはこのシナリオが、ファンタジーとSFの境界線を壊すためのシナリオだからなのですね。……ん? 鈴蘭? ああ、あれは双子ルートの途中で分岐するからこの位置にしてあるだけで、シナリオというかキャラ自体が非合理の塊ですよ。


あー、あと那波シナリオを最後にした方が良い理由として、全編通して凄まじくヘタレな透矢が、那波シナリオのラストだけはわりとカッコイイというのもあるかな。