咎狗の血


幾ばくかの興味はあったけど、買うほどの物でもないと思ってスルーしていたボーイズラブゲーム。でもニトロのゲームなら、試しに買ってみても良いかと購入に踏み切りました。先に明言しておくと、決してネタで買ったわけじゃありません。別にやおいとかに嫌悪感は持ってませんし、そういうジャンルを揶揄したりする気もありません。


とはいえ僕は三国一の女の子スキーであって、本当の意味では決して理解できないジャンルなんだろうなー、とは思っています。恋愛ものなら普通に男×女の方が共感できるし。そういう意味では、僕にとってやおいって『マリみて』と大差ないんですよね。例えるなら、男がギャルゲーの延長で『マリみて』を見て「祥子さま萌え〜」とか言ったりするのは、女の子が祥子さまに憧れる感情とは似ているようで全然別物なんだろうなー、とかそんな感じ。


とりあえずパッケージを見ただけなら、まずホモゲーとは判らないので、仮に家の人に見つかっても安心です。成人指定のシールは、「最近は暴力表現の規制がうるさいから…」とか言って誤魔化しましょう。でもその分、ニトロの新作と思って素で踏んでしまう人、いるかもしんないね…。


今現在、5〜6時間ぐらいはプレイしたと思うんですが、エロシーンは全然たいしたことないですね。バッドエンド直行のレイプシーン(※ 主人公が受ける側)が二回あったぐらいです。ただアクションシーンの方も思ってたより全然少ないのが残念。話自体は展開が速くてわりと面白いのですが、主人公があまりイケイケじゃないせいか爽快感は薄い感じ。つーか、主人公すぐ組み敷かれてセクハラ受けます。これがいわゆる総受けというやつか…。まぁ、エロゲーみたいに股間触ったりとかの肉体的セクハラじゃなくて、どっちかというと精神的に攻められるんで、見苦しさとかはなかったですけどね(僕は)。


共通ルートなのか、それとも個別ルートに入ったのかは判然としませんが、今の所は源泉のオッサンの存在感が増す一方です。いかんなく発揮される中年の包容力に、おもわず何か大切なものを委ねてしまいそう。……とか思えてしまうぐらいに、主人公が心を許していく描写も丁寧です(勘違いしてたんだけど、登場人物たちも基本はノーマルな場合が多いのな)。これならいけそうな気がしてきました。