秋色恋華


義妹の葵クリア。まぁ、真面目な顔で語るような物語ではありません。表現は浅いし、情感とかも乏しいし、テーマだのメタファだの文芸とは程遠いコテコテのギャルゲテキストです。とはいえキャラの魅力を引き出すという意味では良い仕事してますね。義妹はもちろん、他のヒロインも凄く可愛いです。幸せ。


しかし、こういう序盤からずーーっと日常がダラダラ続くような古典的ギャルゲって、いい加減もう限界だと僕は思ってたんですけどね。このゲームとかTo Heart2とかやると、こういうのも練り込み次第でまだまだイケるのかもしれません。


このゲーム、特筆すべきは立ち絵の豊富さですかね。私服は二種類、学校の制服、ドレス、水着、一キャラにつき5〜6着が用意されていて、見てるだけで可愛いのです。表情やポーズもころころ変わったりして、毒にも薬にもならないような日常シーンがが思いのほか楽しめたのは、そういう演出の細やかさがあったからではないかなと思います。女の子の絵に惹かれて買うのならば、このゲームはかなりお勧めできますね。


だからね、僕は以前から何度も言い続けてきたのですよ。プレイ中の大半の時間は立ち絵を見ることになるんだから、この手のギャルゲはもっと立ち絵にこそ力を入れるべきなのです。もちろん客引きにはイベント絵がなきゃ話にならないし、エロシーン中心のエロゲを作るなら、むしろ立ち絵なんか最低限でも良いんだけどさ。まぁ、やっぱり金と労力はかけるべき所にかけなくちゃ駄目だよな。