映画 ONE PIECE「STRONG WORLD」

ONE PIECEぴあ (ぴあMOOK)

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ONE PIECE」のアニメ版はほとんど観たことなかったんだけど(ワンピファンってそういう人多いよね)、なんか今回は尾田栄一郎総指揮だとかで広報も気合入ってて、ルフィがメンズノンノの表紙を飾ったり、僕も冷静に考えたらゴミみたいな上記ムックとか買ってしまったり、明らかに例年とは違う空気が流れてるように感じる。しかもコミックス0巻が先着150万人に貰えるときたもんだ。やばい、それは欲しい反則だ。


しかし150万冊ってどうなんだ? 多いのか? 少ないのか? 地元ムービックスのサイト情報によると三日分14日の回までは特典も確実に確保してるらしい。けど今日初回を見るつもりで8時半ぐらいにノコノコでかけたら、すでに三回目まで満席完売で、夕方の回の隅っこの席をなんとか確保という有様だった。すでに明日の回も昼までの席は残り僅かみたいな状況なので、予約なしで日曜日行く人は早い時間に並ばないと最悪入れないかも。0巻効果恐るべし。でもコミックス150万冊って常識的に考えたら、最終的には欲しい人全てに行き渡りそうな数なんだけどな…。



んで内容。
ナミが可愛かった。ナミがコロコロ髪形変えて特におさげのナミがとても可愛かった。今回ナミは原作の鬱憤を晴らすかのような見事なまでののヒロインっぷりで、濡れ場ではバストとヒップが存分に強調されるわ、仕舞いにゃ寝起きワイシャツ姿で歩き回るわ、たいへんエロ可愛く描けてた。さらにロビンの方まで眼鏡&ポニーテールとか、なにそのイメチェン。なにそのニット姿。素晴らしい。


逆にストーリーは正直弱い。0話だとロジャーや白ひげに並ぶ前時代の伝説的海賊って感じだった“金獅子”シキが、魅力の薄いショボい悪役で終わってしまった。泣かせ所のナミの立ち位置もアーロン編の二番煎じみたいな感じだし、島の住民とかのサブプロットも薄いし、中盤の尺が短すぎて話を盛り上げ切れなかったと思う。シキの二十年越しの執念とか、あるいはシキの支配に対する島民の二十年間分の想いとか、そういう物語の動機部分は、もっとちゃんと描いて欲しかった。動機の弱いストーリーは推進力も弱いのだ。


ただまぁ今回、各キャラの見せ場などは多く、男陣もそれぞれかっこいい。島の動物(つーか怪獣)達のバトルロイヤルも迫力があって思いのほか楽しめた。アクションシーン中心のファンサービス的な作品として捉えれば満足度は高いかな。