モノクロオムの世界

とうとう『姑獲鳥の夏』が映画化されるそうですよ。えええーっ!?(←今更ながら驚いてみる) この実相寺監督って何者よ? とググってみたらウルトラマンの人なんだそうな。プロフィールの監督歴に『帝都物語』を発見して、俄然と興味が沸いてきました(笑)。

正直、不安はあります。原作で京極堂が語る膨大な薀蓄を、映画の中で逐一役者に語らせていたら2〜3時間で収まるとは思えませんし。かといって、奇抜なオチだけに注目してしまえばトンデモにしかなりませんし。今まで映画化されなかったのは、単純に情報量が多すぎて不可能だったからだと思うのですが…。

それでも原作の名シーンが映像として見れるのは、ファンとして凄く楽しみな事です。モノクロオムの久遠寺屋敷がどのように表現されるのか注目ですね。(その点で実相寺監督はなかなか良いチョイスなのでは、と思います。『帝都物語』だけで判断してますけど)

たとえ話としてはアレな出来でも、インパクトとして残るものがあれば勝ちだと思うんですよね。『帝都物語』と言えば、問答無用で嶋久作の顔が浮かんでくるみたいに。(それは勝ちなんでしょうか?)