神樹の館 (体験版)
- 出版社/メーカー: メテオ
- 発売日: 2004/09/24
- メディア: CD-ROM
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やってみた。
文章ちょっと難しい。流れで読まないと意味を成さない表現が多くて、プレイ中はバックログ使いまくりだった。加えて、主人公自身が自分の行動や直感を論理的に説明できないことが多いので、伏線として保留しておかなければならないような個所がどんどん増えていく。良くいえば読み応えがあるし、悪く言えば凄く疲れる。ちなみに体験版をクリアするのに5〜6時間はかかったと思う。
体験版は双子ルートの途中まで。可愛いけどストライクゾーンは外れてる。っていうか、学友の麻子は出番が少ないし、メイドさんは妙に年増……いや、すみません、なんでもないです。とりあえず竜胆たんに期待。正直、萌えゲーとしては期待薄だけど、なかなか面白そうなゲームでした。やっぱ買おうかな。どうしようかな。
ところで「白歯にほおずき云々〜」という主人公の独り言は、どうも婦系図の引用らしい。泉鏡花っていやぁ異界ものが有名だよなぁ。婦系図はその場限りのネタだとしても、草迷宮辺りを読んでおくと、案外ニヤリとするネタが潜んでたりするかもしれない。とか適当なことを言ってみる。
こういう発言は外れても何らダメージがないし、当たれば当たったで「すごぉい! のりさんってインテリな人なのね。ステキだわぁ」(←女子想定)という反応を期待できて美味しい。この世は言った者勝ちなのである。
まぁ、泉鏡花なんて読んだことないんだけどな。
とはいえ泉鏡花のような作家を引用してくる時点で、ある程度の方向性は読める(ちなみに「鏡花」とは「水月」なんかと同じで「実体のない幻」を指す言葉です。「鏡花水月」っていうでしょ)。真珠邸からして山中のマヨイガじみてるし、その手の系統が好きな人なら期待して良いかもしれない。