その他(作品)

今週のジャンプ・マガジン

新連載の『PSYREN -サイレン-』なかなか期待感がある。つーか、ジャンプの新連載は“一話目は”面白いから困るよね。書いてるのは『みえるひと』の岩代俊明氏だけど、オカルトなのにアホみたいに健全な作風だった前回と比べると、今作は良い意味で不健全で気色…

かもめのジョナサン

かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)作者: リチャード・バック,Richard Bach,五木寛之出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1977/06/01メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 63回この商品を含むブログ (153件) を見る 第一章の辺りでは、自分の好きなことに熱中…

電撃姫の『School Days』の記事で、メイザーズぬまきち氏がインタビューに答えてた。 それによると、『School Days』はぬまきち氏的にあくまでマジだった、らしい。 例の飛び降りシーンなどについて、 (前略)私的には「そんなに過剰反応しなくても……」って…

なぜエロゲーオタクは嫌われるか

ちょっと前にbmp_69さんとかでも話題になってて今更という感じですが、真性のエロゲオタとしてはやはり反応しておこうと。んで、このコラム、エロゲオタとしてはどうしても反論しておかなきゃならないコラムではあるのだけれど、実は結論自体には賛成できる…

School Days

『School Days』やりました。エンドいくつか見ましたが、なかなか面白い。刃物だの、飛び降りだの、3P孕ませだの、ぶっ飛んだEDだけじゃなく、わりと無難なEDも用意されてる感じ。けどこれは、やっぱブラックジョークの類だよなぁ…。 まず驚きなのは、普通…

『ToHeart2』がPCに逆移植だそうな。早いよっ!どうせ移植されるだろうとは思ってたけど、まさか半年も経たずに移植されるとは…。……まぁ、買うけどさぁ(←思うつぼ) とりあえずシステムがタル過ぎだったので、その辺が改良される(よね?)のは素直に嬉しい…

『美少女ゲームの臨界点』

前にも書いたが、この本の中核になっているのは、エロゲーの抱え込む「選択肢を選ぶ事によって生じるヒロインへの責任」と、「ポルノメディアとしてのヒロインへの無責任」の矛盾である。東氏はこの矛盾を、美少女ゲームというメディアがプレイヤーの解離を…

とり急ぎ弁解

この所ずっとネタにしていた『美少女ゲームの臨界点』ですが、この本の論点は動物的とかデータベース的とか基本的に関係ありません。たぶんないです。この日記でごっちゃになってるのは、最初に僕がナナメ読みして「ようするにポストモダン的かどうかで良し…

『美少女ゲームの臨界点』

以前、東氏が『動物化するポストモダン』で言っていたのは、 「小さな物語」の深層にあった「大きな物語」(他者への共感)が凋落して、「大きな非物語」(データベース)になる。→オリジナルとコピーの区別(つまり引用するという意識)がなくなり、データ…

『美少女ゲームの臨界点』

1日の日記は一部撤回。「二次創作」(設定志向)で、「現在のオタクカルチャーの姿」という発言から、短絡的に「データベース的で動物的って言いたいのかぁぁぁっ!」と思ってしまったのだけれど、冷静に考えるとそれはおかしい。マッチョイズムって、要する…

『美少女ゲームの臨界点』 (『AIR』のネタバレを含みます)

東氏の『AIR』批評について書こうと思っていたのだけれど、冷静に考えるとあんまり書くことなかったりする。前回書いたように、マッチョであり反マッチョでもある美少女ゲームの矛盾は、『AIR』という作品で臨界点を迎えたのだと東氏は指摘する。氏の主張は…

この前School Daysの騒動について書いて、ふとOverflowのゲームに注目したのなんて久しぶりだったことに気がついた。 そういや、ちよれんの一角で大手のイメージがあったけど、最近のOverflowは鳴かず飛ばずのパッとしないメーカーに過ぎなかった気がする。…

4月25、27日の続き。さて、ササキバラ・ゴウ氏は美少女ゲームを「選択肢によって、プレイヤーに『責任』を生じさせるジャンル」と定義するその一方で、ポルノメディアとしての美少女ゲームが無責任にプレイヤーのマッチョイズムを肯定してしまうという矛盾を…

神様のいうとおりッ くじびきAI-BIKIスクランブル

む、かなり微妙だ…。てっきりアリステイルみたいに、速攻でエロシーンに突入するゲームかと思ってたら、なんだかグダグダな日常が延々と続く。くじ引きで役柄を決めて、例えばご主人さまと奴隷のようなイメクラごっこをするんだけれど、所詮は授業の一環なの…

各地で言われているけれど、0verflowの『スクールデイズ』が凄いデンパなことになってるらしい。あそこは相変わらずテロで笑いを取り続けてんのね。愉快な会社だ…(そしてちょっとやりたくなってくる罠)。 まぁ、0verflowのテロは間違いなく確信犯だし、昔…

『美少女ゲームの臨界点』

前回のマップ。まずこのマップで言うところの「文学」というのは、マッチョイズム(家父長制的な男性性)の否定にあるらしい。文学の流れが少女小説から始まっているのは、つまり男によって傷つけられるしかない女の子の内面を描いた、「黙って俺についてこ…

美少女ゲームの臨界点

もちろんここを読んでる人にサブカルを手ほどくという事ではなくて、僕自身がちょっくらサブカルでも学んでみようじゃないか、という趣旨なんですがね(笑)。えーとですね、サブカル界の有名人、東浩紀さんの同人誌、『美少女ゲームの臨界点』(と+1)を読…

ゆのはな (体験版)

シナリオの丸谷さんは贔屓のライターなのでデフォ買いなんだけど、限定の『大吉パック』には迷いがあったので体験版をやってみる。まぁ、一見して判るとおりに軽いラブコメですな。冒頭、いきなり事故で致死性の重症を負った主人公が、土地の守り神さま(勿…

Fuck! Fuck! Fuck!

一昨日の日記でさらりと文中リンクした『完全パンクマニュアル』さんが26日に単行本を出すそうな。 パンク。 ───それは単なるファッションや音楽スタイルなどではありません。かってそれは、社会や権威へと挑戦する若者達のムーブメントでした。型にはまるこ…

マガジン エルフィックス Vol.002

同人誌や同人ソフトは、いちいち雑誌でチェックするほど縁のあるものではないのですが、西又葵さんの描く表紙絵の女の子が、どう見ても『それ散る』の雪村だったので購入してみました(髪の毛が長いけど)。最近の西又さんは「自分は顔の描き分けができない…

幼馴染な巫女さんと 祭事に恋に…触手!?まで

幼馴染な巫女さんと ~祭事に恋に・・・触手!?まで~出版社/メーカー: ユメスタ発売日: 2004/10/22メディア: CD-ROM クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る かなりヘボいデキでした。内容は『巫女さんだーいすき!』を同人サークルが作ったみたいな…

思考する物語

昨日ネタにした『SFという信仰』というコラムの中で、稲葉氏はSFの「子供っぽさ」に言及していますけど、あわせて森下一仁氏のこのコラム http://www2.ocn.ne.jp/~nukunuku/MyPage/SK1.HTM を読んでみると面白いかもしれません。いや、「面白いかも」とか弱…

SFという信仰

掲示板で教えてもらったこのコラム http://www.shiojigyo.com/en/backnumber/0410/main.cfm 「SFとはなんぞや?」 みたいなことを考え出すと、やっぱり誰でも同じ疑問に行きつくよなぁ…。凄く面白いコラムなのでぜひ読んで欲しいのですけど、長めですし簡単に…

魔術はささやく

魔術はささやく (新潮文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1993/01/28メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 129回この商品を含むブログ (151件) を見る 「私はあの4人の女性たちに、彼女たちが不当に安く手に入れたものに、正しい対価を支払わ…

神樹の館 (体験版)バレ

神樹の館出版社/メーカー: メテオ発売日: 2004/09/24メディア: CD-ROM クリック: 17回この商品を含むブログ (21件) を見る 前の日記で、「主人公自身が自分の行動や直感を論理的に説明できないことが多い」と書いたけど、つまりそれは真珠邸という場所そのもの…

神樹の館 (体験版)

神樹の館出版社/メーカー: メテオ発売日: 2004/09/24メディア: CD-ROM クリック: 17回この商品を含むブログ (21件) を見る やってみた。 文章ちょっと難しい。流れで読まないと意味を成さない表現が多くて、プレイ中はバックログ使いまくりだった。加えて、…

祭りのあとで

寝取られシチュを嫌う人の言い分としてよく聞くのが、「寝取られて何が嬉しいの?」というもっともな質問だ。僕は何度か寝取られゲームをプレイした経験があるし、そのシチュエーションを楽しむ感覚というのも多少は判る。まぁ、多少判る程度で偉そうに語るの…

ファウスト Vol.3

さて、人がいないせいで今日も出勤だったんだけど、はっきり言って日曜日の業務はお留守番みたいなものなのです。特にする仕事もない社壊人の僕は、時間を有意義に使うために積んであったファウストなんぞを今更ながら読んでみるのでした。あ、ファウストっ…

奥様は巫女? 魔女っ娘? それともメ・イ・ド?

▼ 『奥様は巫女?R』 奥さまは巫女? R ~Pretty Fiancee~出版社/メーカー: ぱじゃまソフト発売日: 2004/06/25メディア: DVD-ROM クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る とりあえずツッコんでおきたいのはゲームの紹介ページ。ライター(丸谷秀人さ…

たとえばさ、エヴァの人類補完計画とか僕には全然リアリティを感じられないわけですよ。共感できないというか、壮大過ぎて付いて行けないというか。ゼーレの人たちって私欲とか抜きに、本気で人類の補完を目指していた訳でしょ? こいつら本当に人間か? 異…